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「あの、これは何をするためなのでしょうか?」
「そうね、いきなり過ぎたわね」
パステルは箒に乗ったまま本棚に行きました。
「えーと、これね。ほいっ。これを読んだらわかるわ」
パステルは私に本を投げてくるなりホホホと笑いました。
「口で説明するのがめんどくさいのでこの本を読めという解釈でいいですか?」
しかし、パステルは相変わらず笑ったままでした。
まあ、いいです。
本を読む速さには自信があるので。
そこから私は本を読み、得られた情報を頭の中でまとめあげました。
「つまりは、魔女の第一歩として浮遊の薬の調合が必要となるのですね。その薬は暫く長い間放置して、三つ月の時に浮遊させる物にかけると。そしてかけた者がその物の持ち主に認定される...... パステルは私に魔女になれということですか?」
「まあ、そんなところね。先程も言ったけど貴女には素質があるし、何より努力家。
魔女に必要なのは技術より努力なのよ。魔女の技術は後から得られるものだしね」
「そうですか」
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