カケラ

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カケラ

陽の落ちた街 身を寄せあうように建ち並ぶ ビルの間を 風に抗うように歩く 繰り返される日常と まだ形の見えない希望 行き場のない焦燥に駆られ 闇雲に走り出したくなる それでも 体は いつも通りの道を いつも通りの歩調で いつも通りに進む 変わりばえのしない 今日という日を 変わりばえなく終えるために カケラのままのこころを もてあましたまま
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