生まれた

1/3
前へ
/8ページ
次へ

生まれた

一人の科学者があるAI造り出した。 それは人々の為の物ではなく個人のためだった。 そのAIの姿は何かを模したのか女性のような姿をしていた。 そして、科学者が最後の一ピースでも言うような最後のキーボードをカタンと強く打ち鳴らした。 「これで、完成だ…ここまで来るのに20年も掛かってしまった…」 そう言いながら科学者は何かを悲しそうに目の前のパネルを見て、そして過去を見るかのように愛おしそうに右手で触れてみた。 その時、自分の掌を見て著しく痩せ細ってるのが見えた、 「ここ何年か…まともに寝てないし食っていなかったからな…」 そう言って、科学者はフラフラしながら研究室を出ていった。 『ア…………ナ………タ………』
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加