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プロローグ
時は20XX年。いままで空想の中だった魔法が発見され、誰もが使えるようになった時代。その中でも高難度の魔法を使うものがいた。彼女の名前は「桜葉愛」。誰もが憧れる存在である愛には誰にも言えない秘密があった。実は彼女はAIなのだ。普通AIは魔法を使えないのだが、誰もが魔法を使える時代。魔法でそのようなAIを生み出すことも簡単なはずだ。愛を生み出したのは桜葉明人。超高難度の魔法を使うことができるが、表社会に出ることをずいぶん嫌っている。隠れた天才なのだ。明人は自分と同じように超高難度の魔法を使えるものが欲しいと考えた。そこで愛を創ったのだが愛は高難度の魔法までしか使えなかった。つまり明人からすれば愛は失敗作なのだ。愛は捨てられた。愛は魔法を駆使し自分がAIだということを隠した。そして、超高難度の魔法を使えるようになるよう、たくさん練習した。だが、何度やっても使えないのだ。桜が舞い散る春の日。どういたらいいかわからない愛のもとに救いの手が差し伸べられた。
?「私の学校に来ないかね?」
愛「…え?…学校に?わたしが?」
?「そうだ、君だよ。」
愛「なぜ私が?私はもうこれ以上成長できないのに…」
?「君はまだ成長できる。成長の仕方を知らないだけだ。」
愛「本当に?」
?「あぁ。そうだ。君が練習していたのは超高難度の魔法だろう?いくらでも練習できるし、教えてくれる先生や友達もいる。」
愛「友達……わかった学校に行く。」
?「それはよかった。寮生活になるがいいかい?」
愛「かまわない」
?「それじゃあ荷物をまとめていこうか。そこで待っているよ。」
愛は学校に行くことになった。その学校のことを愛はまだ何も知らない。知ろうと思わないのだ。AIには感情がない。愛は魔法で感情をつくった。愛はワクワクしていた。これからの生活に。
ー続くー
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