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「貴女はとても神を信じる気持ちの強い人。自分を愛するように他者に優しくできる。徳の高い方。そのような生き方ができる貴女だからこそ、神は貴女の願いを叶えたいと思われたのでしょう。近々その願いは叶えられます。どうか、貴女らしさを失わずにいて下さい」
それだけ言うと白いカラスは翼を広げ飛び去っていく。
私は何が何やら分からないまま、けれど叶う確信を持ち喜びながら過ごしていた。
ある日の放課後。学校帰りに見知らぬおばあちゃんが、ヨロヨロと買い物袋を持ちながら歩道を歩いていた。私はおばあちゃんに近寄る。
「あの、もし良かったらお手伝いします」
「あら、ありがとう」
私が荷物を持った時思わずよろめき、見知らぬ男性が現われる。
「僕もお手伝いします」
彼は私の持っていた荷物を軽々と持ち上げ私に片手で持てる位の荷物を渡す。
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