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初めて会った気がしない。初対面なのに安心する。そして、声が好き。安心する声。見た目も好きかもしれない。
2人でカフェへ入り、初めましてと言葉を交わす。話をして分かったのは、彼は隣町に住んでいて、高校2年。私も同じ。家族構成は兄がいる。私には姉がいる。
彼が好きなこと。カラオケやミュージカル鑑賞。私もカラオケが好き。
「今度一緒にカラオケ行きましょう!」
彼は笑顔で私を誘ってくれる。
「はい!」
「これ、僕の連絡先です。いつでも連絡下さい」と紙に電話番号とアドレスを書かれている。
「はい、ありがとうございます。連絡しますね」
私も自然に笑顔になる。
数日して、神社へお礼をしに参拝に行くと再び白いカラスが現われる。私の他に誰もいない。
「順調なようですね」
「カラス様!」
「私に様を付ける必要はありませんよ。私は使いなので」
「カラスさん?」
「ええ。それでかまいません」
「彼がやっぱり運命の人なんですね?」
「ええ。そうです。出逢いは神が用意しました。これから2人で関係を築き上げて下さい」
「ありがとうございます!」
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