神様がくれた出逢い

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 その後……学校帰りに待ち合わせして、放課後デートするようになった。こんなに一緒にいて楽しくて心地よい男の子は初めて。  デートしてしばらくたった頃、彼から話があると言われる。もしかしたら告白かな? なんて期待は大きく砕け散る。 「僕。引っ越すことになったんだ」 「え……引っ越すってどこへ?」 「北海道」 「北海道?」 「父さんの転勤で。1人で残るって言ったら、生活費の援助はしないって言われたんだ。だから仕方なく」 「そんな……」  私は目の前が真っ暗になり舞い上がっていた気持ちは落下していく。 「今度の夏休みには帰ってくるから」 「うん、待ってる」 「約束」  私と彼は約束を交わす。 「そうだ。これ」  彼はどこかの神社で買ったお守りを私にくれる。 「これ……」 「もらってくれるかな?」 「いいの?」 「君に持っていてほしい」  そこには縁結びと書かれていた。 「ありがとう」 「うん。それを肌見放さず持って、僕のこと待っていてほしい」 「うん、分かった」 「僕と同じ気持ちだと思って良い?」 「同じ気持ち?」 「うん。君に恋い焦がれてるってこと」  私はドキドキして体温が上がるのを感じる。 「……うん」
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