神様がくれた出逢い

6/7

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「君の口から聞きたいな」 「私も……あなたが好きです」 「良かった……」  彼は安心したように笑ってくれる。 「離れるのは寂しいけど、連絡もするから。だから夏休みを楽しみにしていよう?」 「うん、そうだね。離れても繋がってるよね」  そして、あっという間に彼が引っ越す日になり、彼は飛び立って行った。    離れてから私達はほとんど毎日メールをしていた。 『今日ね、私達が出逢った時のおばあちゃんに会ったんだよ』 『へえ……あの時のおばあちゃんだよね?』 『そう! とっても元気そうだったよ。あの時の男の子も元気? って聞かれちゃった』 『そっか。早く夏休みにならないかな』 『夏休みに?』 『うん。夏休みになれば真実に逢えるから』 『そうだね。メールや電話じゃ足りない。早く咲也に逢いたい』  そして夏休み。  私は羽田空港へ来ていた。さすがに夏休みということもあって、人でごった返している。会うのはあの日離れて以来。今日彼は帰ってくる。一週間位いるみたい。その間はホテルに泊まるそう。 「真実!」 「咲也!」  私達はお互いを見つけると走り出した。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加