登場人物

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|レア(マルリル) アンブロワーズ王朝から火竜姫の称号を与えられた少女。 襲撃時は十五歳、クロードとの再会時は二十五歳。誕生日は明確でない。 肌には一部鱗が生えており、「千里を薙ぐ」と謳われる炎は火力も技術も熟練の魔導士数人に匹敵する。 アンブロワーズ央軍のラヴァル将軍の養子、クロードの義妹。 血には怪我の治癒や蘇生の力がある。 襲撃を境にマルリルと名乗るようになる。 |クロード アンブロワーズ央軍の将軍を代々務めるラヴァル家の長男。 襲撃時は十九歳騎士、マルリルとの再会時は三十一歳騎士団長。 妻イヴェットとの間に一人娘シーファがいる。 襲撃により命を落とすが、マルリルの血で蘇る。 |カカ [ After the day ] でウゴ・ラウルと共にマルリルを帝国に連れて行った男。 十五歳のマルリルによると「騎士の家系のクロードも平均的な男より大柄ではあったが、男は一回りは大きそうだ」「若者という感じではないが、オジさんまでいっていない」 歳は、設定では[ After the day ]時点で二十四歳(落ち着きがあり老けて見えるタイプ)。 「知の巨人族」という民族の生き残りで、狩や薬草に詳しく、帝国では賢者と呼ばれている。本作ではまだ謎大き人物。 *アンブロワーズの人々 |プルデンス アンブロワーズ央軍のナンバー2。大魔導として魔導師団を率いる。軍議で大鉈を振るう女傑。 ラヴァル将軍の異母妹で、クロードの叔母。シーファの大叔母。 ラヴァル家の令嬢だったが魔法研究に打ち込むあまり未婚。歳は[ 10 years later ] で五十五歳。 |シーファ クロードとレティシアの娘。ラヴァル将軍の孫。プルデンスの姪孫。 令嬢らしく躾けられながらも、無邪気で素直。 魔法の血ではないにもかかわらず、七歳で突然魔法を発現させた。その年の夏至祭では炎を暴走させ火事を出す。 |レティシア クロードの妻。伯爵家の令嬢で、親の決めた結婚でラヴァル家の一員となった。クロードより三つほど年下。シーファの母。 |ロゼ ラヴァル家のメイド長。クロードのことは幼少期から世話している。プルデンスやクロードからの信頼は厚い。 |ディディエ オクタヴィアン王国の王太子。イアサントの息子。クロードと同世代で同時期に騎士見習いをしていたことがある。 大陸侵攻の野心を抱いているが、狭量なところがあり、父王ほどは家臣を掌握しきれていない。 |ラヴァル将軍 アンブロワーズ王下三軍のひとつ、央軍の将軍。クロードの父、プルデンスの異母兄。シーファの祖父。 半島統一で目覚ましい戦功を挙げた。軍議ではプルデンスが前に出がちだが、「その名を聞けば震え上がる者もいる」と言われる猛将。 |ブリエンヌ将軍 アンブロワーズ王下三軍のひとつ、左軍の将軍。知性はあるが実力が伴わないタイプの小物。 |ベロニド将軍 アンブロワーズ王下三軍のひとつ、右軍の将軍。勢いはあるが知性が足りないタイプの小物。 |イアサント オクタヴィアン国王。 |モンテガント公 モンテガント領主の老公爵。本名はグラシアン・サランジェ。 大陸からの通商路と交易街が領地内にあり、経済的に豊か。子や孫を有力貴族と婚姻させ人脈も盤石。いわゆる「やり手」。 |ロイク モンテガント公の孫。八歳の男の子。 *火竜領(ラビュタン)の人々 |イヴェット(火竜公レア) 襲撃され行方不明になったレア(マルリル)の身代わりに火竜領へ行くことになった少女。 [ 10 years later ]では元ラビュタン王太子リオネルと結婚し妊娠中。魔法の力は並よりは強いが「千里を薙ぐ」ほどではなく、真実が明るみに出るかと怯えながら過ごしている。 リオネルのことは心から愛している。事情を唯一知る侍女サリーナだけが心の拠り所。 |リオネル 旧ラビュタン王国の王太子。半島統一後の領地召し上げで火竜領になった後は侯爵位に。 レアになりすましたイヴェットと結婚し、共に領地を治めている。 イヴェットより二つほど年上。妻を心から愛し気遣う良き夫でもある。 チチェク王子ベルカントとは半島統一戦争前の国交正常時に交流があった。 |サリーナ セルジャンからイヴェットと共に火竜領へ来たイヴェットの侍女。下級貴族の娘。 控えめだが、イヴェットのために勇気を振り絞れる一面も。 |マリユス 旧ラビュタン王国の将軍。半島統一後、ラビュタンが火竜領となった際に、隠居してスティナ砦に引っ込んだ。 人格者だが頭は固く、時代の変化に追いつけないところがある。自身でもその自覚があり、若い世代に譲る姿勢を見せている。 |グザヴィエ ラビュタンが火竜領となった後、マリユスの後継として将軍を務める。リオネルと同世代。 *チチェクの人々 |ウゴ/ベルカント [ After the day ]時点で十四歳。弓が得意な帝国兵の少年。 実はチチェクの第三王子ベルカントであり、チチェク王家の生き残り。九歳で死んだことにされ、身分を偽って生きてきたので、似た境遇のイヴェットには同情している。 ぶっきらぼうでコワモテ。 |ラウル/セミフ [ After the day ]時点で二十五歳。チチェクの近衛兵長。王子ベルカントを帝国に隠す際、ウゴの兄役としてラウルを名乗っていた。ウゴの教育係でもある。折目正しく、いかなる状況下でも品位を欠かない。 |イルケル チチェクが制圧された際に央軍に降った魔導士の男。その後大魔導プルデンスに従うが、[ 10 years later ]のチチェク勢蜂起に応じてベルカントの元に参じた。三十代半ば。 *[ After the day ] 時間軸に登場 |イリネイ 帝国西支部司令。ボブロフ第十三皇子。 |じじ様/ヴィニシウス 「知の巨人族」の長。帝国による大陸統一戦争時に、のちに火竜姫レアとなる赤ん坊を拾う。その後は何かから逃げるようにレアを育てながら旅を続けていたが、レアが十歳の頃にチチェクで盗賊に襲われ命を落とす。
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