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それからの私は …
こんなに たっ君に守られて 幸せな
はずなのに …
だんだん辛く …
苦しくなって … くる の です …
―
そんな たっ君は …
いつもよく お店の中を動いてて …
自分の仕事 だけでなく …
困ってる人がいると すぐに助けて …
それも サラ … っ と!
… だからされた方も
気負わず? してもらった事に
気持ちよく!
そんな
ここの皆から頼りにされてて!
そう それに …
いつも明るく ハキハキ な!
すっきり 明確な判断 な! は …
ここでのお仕事の
お花選びや 接客でも …
お客様たちからだって評判が良く …
だからこの店では 良い面で
たっ君はいつも目立って 輝いてて …
… だから私も 軽く!
いろいろ相談した り …
自分の失敗を後悔しながら
愚痴ったり …
でも …
この日から? なぜか …
この店で 浮いてるのは?
そんなに 仕事ができない 私だけ
でなく?
この 出来過ぎ な たっ君も?
皆から 離れてる者? に?
なってき て …
それを たっ君は …
気づいているのか? でも気にせずに?
だから そんな空気 …
放っておいて?…
それからも そのまま?
ここでの仕事を
たっ君の そのキャラのまんま続けて
いたのですけど …
… すぅ~
… こそㇼ
「 ちょっといい?
新人さんが入ったの
知ってる? 」
… キョトン
「 … ぁ はぃ …
パートさん?
ですよね?」
そんな話もバックヤードで …
空の段ボール箱を片付けてる私に
ある日 なぜかコソコソ? …
同じ売場の Aチーフが …
すり寄ってきて 突然 話しだし …
… ぅんぅん
「 そう っ!… でね?
急にだけど も!彼女?
2週目? くらいかな …
で! 新歓でさぁ 皆
出すんだけど 3500円 …
善いかな …
500円 は新人さんの分
皆で負担でさ … 」
… ガサゴソ
「 ぁ …
皆さんとご一緒でしたら
私も はい … 」
でもその新人歓迎会は …
急な話だったので …
でも それは 職場の人間関係の
事 だし …
だから 勿論 私も! って!
思ったんですけれど …
… なので … 実は これ …
気になったのは急なそれでは
なく て …
そのとき …
… 私 普段のお買い物の支払いは
スマホで なので …
だからその日 お金を持ってなくて
チーフには お渡し できなかった
ん です …
だからなの? か? …
―
そうなんです この店は大きいから
ここで働くスタッフも多く …
ただ このチーフがまとめてる人間は
持ち場の担当だけなので …
6人なんですけれど …
そうすると 単純に …
新人さんはのぞいて …
チーフは入れて …
その合計は 21000円で …
その7人で? やるのに?
あれ? なんだか …
この近くのトコで?やるにしたら?
それで足りるのかなって …
だからそれは …
私は不思議 だったん ですけれど …
結局 … その歓迎会は
この店で その7人が残って
行われたので …
なら … そのお金でも
足りたのかなって …
私は 納得できて …
でも結局 その 最後 の …
片づけ を 手伝ったくらいの …
… だから 私は 全部の事は
解って なく て …
… それで … そんな事 何の気なしに
たっ君とふたりで話してるときに …
… こそこそ
「 ねぇ …
新歓の3500円出した?
結局それで足りたのかな …
あれで? …」
… キョトン
「 … ぁ 出したよ
… だから?
俺ら 5千円だった … 」
… パチクリ
「 え? 5千円だったの?
私 …
" 皆さんと一緒なら ”
って お伝えしたけど
5千円渡したの? 」
… パチクリ
「 ん? 俺ら男たちは
皆? 5千円 …
渡したみたい …
別に 俺は いいけど?
うん それ に …
そんとき? チーフ …
自分 が?
買い出しするからって …
なん か?
手伝いもいらないって
謂われたかな … 」
… キョトン
「 … そうなんだ
じゃ …3人は
5千円 で …
私たちは3500千円 …
だったんだよね … 」
…ぅん
「 … ん じゃね?」
… ん?
「 … たっ君 …
大食いだから ね …」
… キョトン
「 … う?ん …
そうそう … 」
… ぅん
「 冗談だよ … 」
…?
「 … だっ? なぁ …
え? … どした? 」
… こくㇼ
「 … ぅうん そうなん?だって …
なんか知らない事ばっかで!
5千円も 出す人いたなら …
… 申し訳なくて 私 …
何かちゃんと手伝った …
… でもないのに …
私 少なくて … 」
… ?
「 … ん そか? 」
…ぅん
「 … ぅん
それにね 私 …
どっかじゃなくて
ここでなのも?
それにチーフが …
なんかおひとりで …
買い出し? したのも?
知らなかったし … 」
… ぅん
「 … ぁ そうだよな
人から金集めるんなら
ちゃんと報告しないとな … 」
… ぅんぅん
「 … え? … うん
そうじゃなくて!
なんか 私だけ?
知らなかった から … 」
… キョトン
「 … そか … 」
… コクㇼ
「 … ぅうん
そう … 買い出しとか
セッティングだって …
手伝いだってゼンゼン
私もするし!
必要なら … ちゃんと
謂ってほしかったし … 」
… ぼそっ
「 … そぅ
なん だ …
ま … さ …
" あんま気にすんな ” よ …」
… ぼそっ
「 … ぅ
ん … 」
―
なぜか この時も 誰もバックヤード
に来る人もなく …
でも … 確かに ここで そんな?
話などしたら? …
皆さんにも?
… 聞こえてたかもしれませんが …
そのときの 私と たっ君は?
そこまで は
気が回らなくて …
( だからここでのこの様な事は ?
後々?二人を苦しめる?事に?
繋がってく事かも?ですけれど )
… なので 不自然な?
ここでのふたりだけの時間も長く …
私と たっ君だけ で
こんな話に なって しまい …
でも 私は たっ君に訊けた から
これはそれで終わった事と思ってた
ん …
ですけれど …
―
… キョトン?
「 … ナニコレ … 」
―
でも … その次の日 …
バックヤードに出勤の打刻をしに
入って往くと …
目の前の
その壁には " 張り紙 ” がしてあって …
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