おはよう、スカイ

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おはよう、スカイ

朝7時、いつものようにスイッチを入れるとウィーンという機械音が鳴る。 しばらくすると「充電完了、スタンバイ中」という表示が出た。 「おはよう、スカイ」 声をかけると、彼がゆっくりと目を開けた。 すっと起き上がると、私の顔をじっと見つめる。 彼の後方から「顔認証完了、アイリスを認識」と機械的な音声が聞こえた。 「おはよう、アイリス」 優しげな表情はしているけれど、笑顔ではない。 スカイは、私のサポートタイプのアンドロイド。 彼の見た目は20代前半くらいで、銀髪のショートヘアに明るめの肌、覗き込みたくなるようなきれいなスカイブルーの瞳をしている。 彼の名前もその瞳のきれいさから、私が名付けた。 私の名前はアイリス。年齢は20歳。 髪は栗色のロングヘアで、花柄のワンピースがお気に入りかな。 現在は大学で生物資源について学んでいるところ。 「スカイ、今日は少し早めに大学へ行きたいの」 「うん、分かった。準備する」 私は大学の送り迎えをスカイにお願いしている。 運転もスカイなら、急な朝の混雑でもスムーズに回避できるから。 …本音は、彼と少しでも一緒にいたいから。
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