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「あとはこの銀粒粉の多く採れるところを探すのみだったんだがーーシッ」
そのとき、古屋のラボに通じるドアの向こう側から声が聞こえた。
『おい、このあたりから声がしなかったか?』
『逃げたのは賢者だけだが、手引きした仲間が居るはずた』
『よくも同志たちをあんな目に......。絶対に痛い目を見てもらう』
どうやら先ほどの屈強な男性陣の仲間が勅使河原先生を連れ戻しに来たらしい。
勅使河原先生は口を真一文字に結ぶと、地下収納の蓋を開けた。地下へと向かう階段途中の横板を外し、岩を動かす。
「美柑さん、このラボには1人用の脱出口があります。こちらから早くお逃げなさい」
「ーー!」
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