夜伽

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夜伽

「一緒に寝よ!」  アリスはルナを自分の寝室に連れ込んだ。おとぎ話で見たことがある、天蓋付きの豪華なベッドだ。もう引けないと覚悟を決めたルナは、自分でもビックリするほどすんなりと指示に従っている。  二人で並んで寝てもまだ広いベッドで、アリスがルナの手を繋ぐ。ルナも握り返した。 「ねぇ、友達になろうよ、ルナ。これは命令じゃなくてお願い」 「身に余る光栄です、アリス様」 「はぁ、敬語はやめようよ……」  うるうるとした美しいサファイアのような瞳で見つめられると、なんだか理性も溶けてしまうようだった。 「私は誰にでも敬語なの……アリス」 「はっ!」  ピョンと飛び上がってルナの上に重なり、ニコッと笑った。この国の王女は、いや、私の友達はなんて綺麗なんだろう。  アリスはルナにキスした。
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