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「襲われたって、お前ネコ?」
「は?ノーマルやいうてるやん。あと、襲ってきたのがネコや。」
「あ~…」
襲われる=ネコとは限らない。完全に俺の価値観で見てたわ。
そういえば誘い受けってジャンルがあったな。俺はあんまり見ないけど。
俺はやっぱり受けが襲われてる方が好きだな!!俺は!あくまで俺は!
「何で俺にそれ聞いたん?」
「え、いや、ネコっぽくないな~って思って」
「ふ~ん。」
先程話していた時よりも険しくなった表情。
ワントーン下がった声。
確かに襲われたのがトラウマになってる奴にさっきの質問はまずかったかもしれない。
ジェンガを片付けていた先輩方の視線も冷たくなったような気がした。
謝ろうと思い顔を上げる
「っえ──」
と、本間の顔が目先にあった。
思わず後ずさる。
あれ、え?いつの間に?
てか、一メートル云々は…?
「悪いけど…」
そう言ってスッと上げられた本間の右手に、正直自分でも大げさだと思うくらい体がビクッと反応した。
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