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オシゴト
「……ん……欲しいの……あなたのが……ほしい。ね、挿れて?……いっぱい、シテ?」
いい加減めんどくさくなったのもあるけど、そんな風におねだりしたらチップ弾んでくれるんだって、また指名をくれるんだってわかったから、俺はせいいっぱい甘えて腰を押し付けてキスを欲しがってみせる。
だって、そうしたら慧ちゃんが褒めてくれるんだもん。頭を撫でてくれるから、だから、そんなでなくても乱れたフリをしてみせる。
「ああ。可愛いな、輝夜は。ほら、もっとよくイイ顔を見せて……」
多分父親くらいの年の、常連のオジさん。
この人とする時は、いつも凄く豪華な食事の後で、豪華なホテルのふかふかのベッドの上で。
お金持ちなんだなぁって思うけど、俺にいろんなことをさせる人で、ほんとはあんまり好きじゃない。
今日だって自分のを突っ込む前にピッチピチの白いパンツを俺に穿かせて、目の前でオナニーしてみせろとか言ってさ。
こんなピッチリしたパンツ穿いたまま、どうやってすんの?
そもそも白いパンツって何?
やだし。
こんななら、30分咥えてろって言われた方がよっぽど楽なんだけど。
そんなこと思っても断れないから仕方なく足を通してみて、もう、ほんと、布団にもぐりこみたくなった。
だって、穿いてる意味とかないくらい生地が透けてるんだもん。しかも作りが小さいから、形がハッキリ出るとか以前に、俺の決して大きくはないサイズですら零れそうなんだけど。
嘘でしょ?
そんな心境だったから、布地の上から自分で擦ってみてもそうそう気持ちもソコも盛り上がらなくて。
焦れたオジさんが俺の手を掴んで強引に掻かせようとしたから、案の定横からペロンって飛び出した。
なんか笑いそうになったけど、オジさん真剣だったから笑うに笑えなくて、しようがないからローションを手にとって塗りつけるみたいに指先で擦ってみる。
白いパンツが、俺の手から零れたローションで透明感を増したせいもあるみたい。やたら興奮して息があがるオジさんを見て、なんでさっさとセックスしないのかなぁ、さっさとやり終えたら俺寝れるのに、なんて思いながら触ってたけど、まあ、それでも、しばらくしたら俺のも大きくなってきて。
だから、どうせならさっさと突っ込んでっておねだり開始。
「……あン……気持ちいい……」
後ろを弄られ始めたら。
もう後は目を閉じて、自分を誤魔化せばいいんだ────。
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