あなたと離婚して、幸せになります。

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* 次の日。 朝、いつものように甘い言葉を囁いてくれる誠司さん。 その言葉に、胸が高鳴らなかったのを気付かないふりをして、一緒に会社に向かった。 「おはよう」 会社の自分の席に荷物を置きながら、隣の席の啓介くんに声をかけた。 「おはようございます!」 パソコンで文字を打っていた手を止め、私を見て微笑んでくれる。 その笑みに少しだけ気持ちが軽くなった。 啓介くんの笑顔は癒されるんだよね〜。 なんだろう啓介くんのオーラがそうさせるのかもしれない。 「今日の資料もうできてる?」 椅子に座りながら聞くと「これです」と、今日の資料を渡してくれる啓介くん。 「ありがとう」 資料を受け取り、誤字脱字の確認をする。 すると、私の近くに少しだけ寄り、コソッと言った。 「お昼に話しましょう。 お話を聞きますね」 …っ! 彼の言葉に驚いて、バッと横を見る。 けれど、彼はパソコンと睨めっこをしていた。 何で、わかったの? 昨日、誠司さんと何かあったって…。 目が、腫れてたのかな? 昨日お風呂で泣いちゃったから。 でも、お風呂上がった後ちゃんと目を冷やしたから大丈夫なはずなんだけど…。 いや、今はもう気にしないようにしよう! 気にしちゃうと仕事が手につかないもの。 啓介くんもお昼に話そうって言ってくれたし! 今は、目の前の仕事に集中しよう。 私は、切り替えて目の前の仕事に取り組んだ。
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