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大志
バッシャァァ…！
自転車に乗っている男が、空を写し出す鏡を通過する。
「おい！！お前、待て！」
自転車に乗っている男を追いかける。
自転車に乗っている男が止まる。
「はっ！？俺なんかしたか？」
すっとんきょうな声をあげる。
「なんかしたか？じゃねぇよ！思いっきり、シャツにかかっただろうがっ！！」
「おぉ。。そうだったか。そりゃ悪いことしたな。すまん。すまん。
俺、スタントマン。」
「おっさん！！喧嘩売ってんのか！？」
怒鳴る。
が。全く動じない。
「売ってないよー。そうカリカリしなさんなって。ほら梅ちゃんあげる。」
「そんなもんいるか！！
やっぱ、喧嘩売ってんだな？」
「そうだよ。喧嘩売ってんだよ！！
そう、俺、これから券買うって！なんつって。」
ふざけているにもほどがある！
「もういい。一発殴らせろ！！！」
殴った。
「痛っ。暴力的だな。少年。暴力はいかんよ。暴力は。
そんなことするより。少年よ！
・・・“大根“ を抱け！！！」
「いや、意味わからんが！！？あんた、deathした方が良いな！？」
「ほう、そうきたか。なら俺は。あんなシャツ着るなよ！？」
「お前が濡らしたんだろうが！！！」
「ふははっ。少年。なかなか楽しませてもらったよ。」
すーっっと自転車に乗って去っていった。
「何かうやむやにして、去ってんじゃねぇぇぇ！！」
終わり。
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