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数日後、沙織里から連絡があったつばさ。
ピンポーン
玄関の呼び鈴が鳴り
つばさが出ると沙織里が立っていた。
「おはよう!上がって?」
つばさが沙織里を自宅に入れると
沙織里はプレゼントを渡した。
「懐妊祝い!おめでとう!」
ありがとうと言うと
沙織里は部屋を見渡し楽しそうに言った。
つばさは暫し沙織里との
久しぶりの楽しい時間を
過ごしたのだった。
「ねぇ!めっちゃ良い家じゃん!!
新築だって?
リビング広いし
全体的に白で統一されてて
超好みなんだけど!
いくらかかった?」
「築2年かな。
費用は半額だったから1500万位だね。」
「え!?なんで半額!?
詳しく教えて!!」
「勝矢の会社を使ったからさ、
社員割引と半分は会社負担で
その代わり1年間モデルハウスとして
見学とかに使わせて貰うのが
条件らしくて、それくらいなら
全然良いよって事でその値段。
両家の親からお祝いで500万ずつ
合計1000万貰ったから
それも支払いに当てて
2人の貯金からも300万出したから
ローンは200万しかないって感じ?
来年で終わる予定だよ。」
「2階建てで部屋数あって新築で
でもローンが既に終わるとか
最高なんだけど!!」
「沙織里さん家は結構築年数経ってたよね?沙織里さん達の代で建て直しもありじゃない?予定ないの?」
つばさが淹れたお茶と
手作りクッキーを食べながらそう言うと
沙織里の何かしらのスイッチが
入ってしまった。
「ウチは絶対無理!
旦那はやる気無いし、マザコンだし!
姑も、自分が一番だから
自分さえ良ければ良いって人だし
リフォームの話しても
シカトだったしもう、マジ地獄!
風俗通う金あるなら家族の為に
家の為に使えって話だし!
ひいばぁさんの介護も出来ないのに
施設入れないしさー
こっちなんて子供3人面倒見て、
家業の仕事もやって、
日中はパートに出てんのに
ひいばぁさんの面倒
見れるわけないじゃん!?
なのに姑にイビられても旦那は
助けてもくれないし、
子供の事だって手伝ってもくれないし
マジでこの結婚地獄だわ!!」
津波の様に押し寄せる沙織里の愚痴に
つばさはどう反応したら良いのか
悩んだ末に不安を口にした。
「男の人って皆そうなのかな?
ウチの人もそうなったら嫌だな。」
「なるんじゃない?
ほら男って出して終わりって考えの人
多いって聞くし。」
「高校時代からの付き合いだし
そうじゃないって信じたいなー」
「無理無理!!
もしもそれでイクメンなったら、
あたしが貰うから!!」
「絶対嫌!」
冗談を言い合って笑いながら
楽しく過ごしていると
勝矢が帰ってきた。
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