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「あっ、あの、すみません!! えっと、今川家から来ました! 守護・探索役の菜々花です! よっ、よろしくお願いします!」
悲鳴とともに鏡から飛び出してきた小柄で天然パーマの少女は、気絶しそうなほど動揺して真っ赤になりながらもなんとかそこまで言い切った。
その間にも白い鏡は次々と人を吐き出す。
「島津家守護・切込役、高良と申す」
身長2メートルに120キロはあろうかという巨漢。凛々しく太い眉毛に小さな目が印象的な男がひれ伏したかと思えば、まっ白な肌に艷やかな黒髪を肩で切りそろえたスレンダーな美女が流れるように三つ指をついた。
「真田家より参りました、守護・参謀役 雪乃と申します」
「うわっ、俺最後?」
慌てて飛び出してきた短髪の小柄な少年は勢い余って縁側まで飛び出すと、慌てて駆け戻ってきて頭を下げた。
「伊達家守護・狙撃役の右京っす! まだ15になりたてだけど神力は一族最強なんで!」
歳も性別も身なりも様々だが、一様に朱塗りの『祓刀』を腰に帯刀した「守護」たちに、倭は切れ長一重の目を鋭く走らせる。
「俺が第78代当主『織田倭』だ。参集大儀である。今、この時を以て当代『隠密機動隊』を再編する!」
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