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平穏な毎日を送っていた春。
ヒカルだけは日に数回、
キッチンやリビングに
連れて行かれたりもした。
夜、リビングには
ヒカルの膝枕でテレビを見る2人が居た。
2人が通っていた
中学校のサッカー部が
全国大会で準優勝した事により
テレビに映っていた。
「ヒカル見て!
懐かしいなー!!
ここでヒカルに出会って
天使が本当に居るんだって
思ったんだよー
それからずーっと大好きでさー」
カイトは気付いていないがこの瞬間
ヒカルは目を剥き出しにして
テレビを見つめ、画面が切り替わると
カイトを殺意の眼差しで見下していた。
『こいつも同じ屑だった・・・
・・・普通の愛じゃなかった・・・
普通でいい・・・
平凡で良かった・・・』
この日から
徐々に正気を取り戻していくヒカルは
どうにか触家と結託できないかと
考えていた。
カイトが居なくなることは
ほとんどなかったが
5日おきに買い物には出かけていた。
やっとその日が訪れた。
ヒカルは一生懸命、
地下室から抜け出そうとしたが
鍵を壊す事はできなかった。
触家もまた妊娠しており
彼女の場合は妊娠5ヶ月なのに
お腹の大きさが
8ヶ月、9ヶ月程あった。
その日の夜。
お風呂場で
触家のお腹を切るカイトがいた。
1人。2人。3人。
三つ子を取り出したが
触家は死んでしまい赤ちゃん達は
未熟児なうえに気管に入っている
羊水を吸引せずへその緒もそのままで
彼女の施術が終わった頃には
三つ子はぐったりし息をしていなかった。
「やっぱりヒカル以外は使えないな。
ヒカルはやっぱり最高の女性なんだ!
ふふっ・・・ヒカルー・・・」
頭の中はヒカルで埋め尽くされ
カイトはそのまま触家を犯した。
彼女は
両足を縫い付けられ皮膚の中の
骨盤を針金でぐるぐる巻きにされていた。
こうする事により
強制的に陰部の締め付けを
きつくさせられた。
ペニスを入れると骨盤の骨が
両側から締め付けてきて
ぎゅっときつくそれを挟み、
ゴリゴリと擦れ
あっという間に逝けた。
お尻の穴も同じだった。
痩細った彼女の骨盤を両手で掴み
持ち上げ仁王立ちのカイトは
自分のペニスを入れ
徐々に冷たくなっていく彼女に
射精し続けた。
毎日、何度も何度も彼女達を
繰り返し犯し続けた彼もまた
日に日に痩せていった。
夏になると雑草だらけで
茂みのようになった庭の一角に
色とりどりの薔薇が咲いていた。
秋になり、
カイトはヒカルの誕生日プレゼントに
赤い薔薇をプレゼントしようと思い
街中の花屋で赤い薔薇を買占め
帰宅するとヒカルの部屋へ撒き散らし
埋め尽くした。
この頃、カイトは
一切食事を取らなくなっていた。
口にするのは水のみ。
そして彼女はまた逃げる気力を
失いかけていた。
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