妄想<現実

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俺は咄嗟に後ずさった。 「公近さんは何を期待しているのですか?」 紅林は徐々に俺との距離をつめていく。 また彼のペースに流されてしまう。 「俺は何も//」 「僕にキスされるとでも思いましたか?」 図星だ。 だが、認めるのは悔しい。 「なわけないだろ。離れろ。」 俺は紅林を両手で押しのけた。 「それくらい僕以外の人にも警戒心を持ってくださいね。」 「俺に近づいてくるのは紅林くんくらいだよ//」 「そうだといいですけど。」 「シャワー浴びてくる。」 「はい。わかりました。着替え置いておきます。」 「ありがとう。」 俺は紅林から逃れるため、風呂場へと駆け込んだ。
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