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私はロクシルバ・バーテン。前世葉八木満(はやぎみちる)の記憶を持つ貴族令嬢。ここは乙女ゲーム『恋の果てまで』。義理の妹にことごとく恋愛を邪魔され、奪われていく。最後には絶えられなくなって妹を殺すと復讐に躍起になる。だが復讐は失敗し、妹の手で殺されるバッドエンドの悪役令嬢ロクシルバ・バーテンに転生してしまっのだ。 バッドエンドの他に牢屋に永劫監禁トゥルーエンド。妹のイケメン共に殺されてハッピーエンド。心が折れて部屋に引き篭もるノーマルエンド。 この乙女ゲーはぶっ壊れているのである。ちょくちょく妹が姉に向ける感情ではないと分かるシーンがたくさんあり、乙女ゲームじゃなく別のゲームになったりしている。妹を愛するイケメン共もおかしくなっていき、ロクシルバを敵視していく。 そうこのオワコンゲームの悪役令嬢ロクシルバ・バーテンに転生してしまった私は詰みである。どうやって回避すればいいのだ。 こういう系見ると、ゲームと違うことしたらもっと悪化することはもう当たり前みたいな所あるから、とりあえずはゲームの通りに過ごそう。 そして、妹がバーテン家に養子として来るのは今のロクシルバが6歳。あと数ヶ月で4歳の妹ティアラ・バーテンが来てしまう。 それまでに色々と対策を練らねば。ゲームではロクシルバはティアラを家族として愛していて、仲良しであった。悪役令嬢みたいに虐める事もなく、平和であったはずなのに。どこでティアラは狂っていったのか。 子供の頃の回想はロクシルバ視点のみ。ティアラが笑っている映像ばかり。ティアラはロクシルバの後を雛のようについて回っていた。その様子が可愛く、オタクの間で少しブームがあったほどだ。 オーフェンス学校に15歳から入学したロクシルバと離れ離れになって毎日寂しそうなティアラのシーンが何者かの視点であった。その頃まではお姉チャン大好きっ子なはず。 2年遅れてティアラが入学した頃からゲームがスタートになる。攻略対象と出会うのは必ずロクシルバが話している時、近くにいる時などロクシルバに関連していることが分かっている。ロクシルバばかりモテて嫉妬なのか。ただ単にメンクイなのか。 はぁ…色々考えることが多すぎて頭がパンクするよ。とりあえず死にたくないから、妹と関わらない事かな?優しくしたから駄目って事はないと思うから、適度に接して線ははみ出さないようにすれば大丈夫かな…?
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