海〜Umi〜

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海〜Umi〜

関空行きの飛行機の中─… 眠ってしまった莉久を今度は佑弥が見つめる。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 正直、莉久が俺と大阪に帰ってくれるかどうかめちゃくちゃ不安やった。あのポンコツと帰らんにしても、「韓国に残る!後から1人で東京に帰ります」とか言われたらどーしようって。 デカいこと言うてても、ほんまはめっちゃ怖かった。梨麻と会ったあと…すぐに東京まで車を走らせて─…夜には莉久の家に着いた。 いくら電話しても出やんし、合鍵使って待たせてもらってたけど─…22時を回っても帰ってけぇへんから、さすがに腹立ってきて。 どうせ休日出勤させられてんやろなぁ思て、莉久の職場の前まで迎えに行ったら─… 「っあ─…主役の登場ですね、」 いつか…莉久と一緒におるんを見かけたアンドロイドみたいなシュッとした男がちょうど会社から出てきて─… 『─…莉久は?ちょっと残業させすぎちゃいます?さすがに黙ってられへんねんけど…』 あかんなぁ…って、分かってるけど…気付いた時にはもう口に出してしまってた。
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