陸〜Riku〜

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「──そろそろ出ようか」 搭乗受付が始まる前に余裕をもって出よう…っと、二人でカフェを出て受付が始まるのを待っている間に…スマホを機内モードに切り替えようと取り出してみると─… 『………ん?小山内秘書?』 小山内秘書からメッセージが一件入っていて、何事かと慌てた。彼とは仕事の関係上…入社してすぐ連絡先を交換したが…一度だってやり取りをしたことは無かった。 そんな小山内秘書からメッセージがくるなんて…本社で何かあったのかもしれないっ… 「──小山内秘書?!っえ、いま小山内秘書って言った?!小山内秘書から連絡来てるの?!なんて…?ってか何で俺にはなんの連絡もないの?!もしかして…やっぱり俺、干された?」 隣でパニックになっている常務を放置して、彼からのメッセージを確認してみると─… 【気になっていた恋愛ドラマの結末は やはり僕の予想が正しかったみたいです。 帰国後の仕事は僕が引き継ぎますので 月曜日、社食をご馳走してください。】 っえ………なにこれ?送る相手を間違えてる? いや、でも社食の奢りあいっこは私と彼の最近の週明けルーティンみたいになってるし、やっぱり私宛て?じゃあ…恋愛ドラマって… 私と佑弥くんの遠恋物語のこと─…?
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