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『佑弥くんっ、ごめんっ!!ちょっと仕事でトラブルが起きたみたいで…今から東京に戻ることになった』
「……は?今からっ…?もう夕方やで?こんな時間から戻って何するん?トラブルってなに?莉久が行って解決する話なん?」
『うん…ごめんっ、私が行かないと…ほら常務ってオロオロ、モタモタしててクレーム案件とか対応するの苦手だし、』
すみません常務。ここは貴方の名前を出して乗り切らせて下さいっ。
「いや…そんなん知らんけど。休みの度に毎回呼び出されてんの見てたらさすがに腹立って来るんやけど。」
『ごめんっ…でも辞めるから、今回だけ…許してくれる…?』
「別に…莉久が悪いわけちゃうんやから謝らんでええよ。とりあえず…新大阪まで送る」
少し険悪な空気になってしまったものの…佑弥くんは私のことを新大阪の駅まで送ってくれた
怒っているのか拗ねているのか…なんだか元気の無い佑弥くんに、心が痛む。
「せっかく、プレゼント…見せれると思ってたのに。お前の上司のせいで計画ぶち壊しやん」
プレゼント─…そう言えば…見においでって、言ってたっけ?
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