陸〜Riku〜

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佑弥くんとの最後のデートから約2ヶ月くらい経ってから…私は"連休が取れたから会いたい"っと佑弥くんにメッセージを送った。 すると、すぐに既読がついて手の中のスマホが着信画面に切り替わる。電話に出ることを避けていたのに…あまりに突然の出来事に思わず出てしまった。 『っも…もしもしっ、』 「─…莉久っ、ほんまに?!連休って…ほんまなんっ?!」 とても嬉しそうな佑弥くんの声を聞いていると、私まで嬉しくなる。 『うん…待たせてごめんね?』 「全然…いや、まぁ結構我慢したけど。莉久に会える思たらそんなもん全部吹っ飛んだわ。新幹線でくるやんな?新大阪、いつもんとこで待ってるから…始発乗ってきてくれへん?ちょっとでもはよ会いたいねん」 なんだろう…勘違い、しそうになる。佑弥くんはもしかしたら…私の手を取ってくれるんじゃないか…なんて。イタい勘違いを起こしそうになる 『私も…早く会いたいっ!始発の切符、取れるか分かんないから…また時間分かったら連絡するね!』 「─…ありがとう、莉久。連休とって会いに来てくれるん…めっちゃ楽しみやわ」 心がズキズキと痛む。多分佑弥くんとの電話はこれが最後になるだろう。
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