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──好きやった、梨麻の笑った顔が。あの頃の俺はほんまに梨麻を好きやって思ってた。この先も梨麻にはずっと笑ってて欲しい。お前は一番笑った顔が似合うと思うから。
「─…運転、気ぃ付けてな、莉久さんによろしく!ありがとう…佑弥っ、」
『ほんま、どの口が言うてんねんアホ。お前も気ぃつけて帰りや?また今度…みんなでゆっくり集まろ』
──…さて、、
ガソリンも満タン入ってることやし?予定全部ぶち壊されたおかげで時間も余りまくってる訳やし?
スカイツリー、シバきに行こか。ついでに莉久のポンコツ上司も張り倒して…あのアホを解雇してもらおう。
辞めてしまえばいい、もう二度とこんな勝手な真似はさせへん。いや出来へんように…俺が連れて帰る。無理矢理にでも、引きずってでも、
『莉久…簡単に俺から逃げられると思うなや』
お前が何処に逃げようが、俺がすぐに追いかけて…絶対にお前より先に見つけて、強く抱き締めたるから─…
待っとけ、アホ。6時間後に壮大な喧嘩しようや…ほんでその後仲直りして─…一生分の俺の愛を、莉久…お前一人に全部やるから。
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