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「─…小宮秘書っ!!!ほんっとに、ありがとう!神様、女神様、小宮さま〜!!」
結局、佑弥くんに連絡を返すことなく常務と落ち合って…一体何が起きたのか詳しく話を聞いた。事務所の在庫管理の人が桁数を間違って発注をかけてしまったらしく、物凄い大量の洋服が韓国から届いてしまったらしい。
どうやらそのトラブルの件で、韓国に行くことを専務サマに頼まれたと思われる常務。しかし私が休日出勤を嫌っていることを知っている彼は、自分一人で何とかしようと飛び立って来たものの、、
「前は向こうの会社にも通訳の人いたから…大丈夫と思ってたのに!今回は居なくてっ!全然言葉通じなくて泣きそうになった」
なんて、半泣きで私に縋る常務を見て…バカだなぁ…っと心底呆れた。
『とりあえず、もう一回行きましょ!ほら立ってください!このままじゃ帰れないですよ』
その後常務と共に相手先の会社に出向き、なんとか返品することに承諾してもらえたものの─…少しの痛手を負ったのも事実
損害額は私には分からないけど、結構なお金を無駄にすることになるだろう…っと、常務は呟いていた
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