陸〜Riku〜

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朝──… 前回のように早い便に乗ることはなく、ゆっくり支度をして常務と共に空港に向かう。 「あーあ、帰ったら何言われるんだろう俺。」 搭乗時刻までまだ時間があるので、二人でゲートの入口付近のカフェで時間を潰していた。 『……まぁ、根本的な原因は常務では無いので。きっと大丈夫ですよ。それに、常務が行かなかったらもっと最悪な事態になってたと思います』 ずっと隣でため息をつかれると、こちらもしんどくなって来るので…そんな慰めの言葉をかけてあげると、、 「小宮秘書…やっぱ激ヤバいい人。」 っと崇められ、手に持っていたスコーンを私に手渡してきた。 「─…これ、食べていいよ。美味しいから」 って…言われましても、、 『いや、食べかけじゃないですか!要らないです、せめて新しいの買ってください』 「小宮秘書って面白いよね、何かツッコミが冴えてるというか…関西人みたいっ!」 あぁ…そんなことを言われる日がくるとは。佑弥くんと一緒にいるうちに私は、知らず知らずのうちにメンタルが鍛えられ…冴えたツッコミを入れられるような人間に成長していたらしい
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