陸〜Riku〜

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すぐ近くから聞こえる大好きな人の声─…後ろから抱き締められて感じる…よく知った温もり 恐ろしい幻聴や幻覚かと…一瞬本気で疑ってしまったけど、ここは韓国で…空港。日本人は私たち以外にも居るとはいえ、ほとんどが韓国の人か他国の人だ。 そんな中で…こんなキレのある怒り口調の関西弁─…幻聴であるわけが無い。幻覚にしてはリアルすぎる。 『うみくんっ、なんで、』 「─…は?なんで?何でってそんなん、俺がお前に聞きたいわっ!お前何してんねんっ!国外逃亡するん趣味なん?クセづいてる?お前に会いに来るまで何時間掛かったと思ってんねん、ボケっ!てか電話出れや、アホ!何のための携帯電話やねんっ!"携帯"出来へんのやったらそんなもん捨ててまえ、カスっ!」 えっ…と、これは一体…どういう状況? 何故いま私は…海外で、結構な人が行き交う空港のド真ん中で、、佑弥くんにお説教をされているのだろうか。
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