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グルンっと、身体を回転させて…佑弥くんの腕を抜け出し向かい合うようにして彼を見つめた
「──…よお、莉久。元気そうやなぁ?訳の分からん怪文書…人に預けて国外逃亡とは…ええ度胸してんなぁほんま。」
怪文書…?って、なに?佑弥くんに書いた手紙のことを言ってる?!
「何回電話しても出やんし…家行っても居らん。いくら待っても帰ってこやんから、また残業させられてんか思て職場乗り込んだわ。」
しょ…職場っ?!っえ…もしかして、さっきの小山内秘書からの連絡って、、
「なんか冷血アンドロイド、ロボット人間みたいな男おったから…そいつのこと詰めたら莉久はいま韓国におるとか言い出して─…」
───やっぱり!!!
だから恋愛ドラマがどうのこうのってメッセージが来てたのか、、小山内秘書…巻き込んでしまって申し訳ないな
「おい、アホ。誰のこと考えてる?俺が今めっちゃ怒ってんの…分からん?莉久、お前俺になんか言うことあるやろ。」
『………手紙で、伝えることじゃなかった』
やっぱり直接…顔を見てハッキリ振られる。佑弥くんはそういう人だから、うやむやに終わらせようとした私に怒ってるんだ。
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