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何も言えなくて言葉に詰まった私に、佑弥くんは優しく声をかけてくれる
「─…莉久、お前が思ってること全部言うてみぃ?しょーもない紙に一言二言書くんやなしに思ってることあるんやったら、俺に直接言えや。お前の話しやったらいくらでも聞いたる」
思ってること…全部?ほんとに?伝えていいの?私…ひどいこといっぱい言っちゃうよ?本当にそれでも聞いてくれる?
「莉久…はよ言うて?お前のほんまの気持ち、知りたいねん。」
──…ほんとの、キモチ
『私は─…佑弥くんのことが好き』
「うん──…っで?」
『それだけ』
「……………じゅーぶんや、」
私が何か言うよりも先に、今度は正面からギューッと抱きしめられた
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