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「アホやなぁ、お前。なんでそんなアホなん?なんでそんな可愛いん?ほんま…お前とおったら腑抜けになるわ」
褒められてるのか貶されてるのか分からない。分からないけど…佑弥くんの腕の中はとてもあたたかくて…居心地がいい。
「なぁ莉久…?俺が好きなんは梨麻やない。莉久やで?梨麻に押し付けて俺のこと捨てるんやったら、お前からハッキリ"別れよう"って言えや。そうじゃないと納得出来へん。俺はお前と別れる気は一切ない」
───なんで…?何言ってるの?
佑弥くんは梨麻さんが好きなんでしょ?!だって最初に言ってたじゃんっ…俺は元カノを引きずってる、目の前にいたら元カノの手を取るって…1番初めに、、
「言わな分からんって…言うてるやろ…アホ。なんで泣くねん、泣きたいんはこっちやでほんま」
ヨシヨシ…って、頭を撫でる佑弥くんの手が優しくて…余計に泣けるっ─…終わりにしよう。
物分りのいい小宮 莉久はここまでだ。言ってやる、思ってること全部…言葉にして─…私の方から振ってやるんだっ
『─…元カノ、引きずってるんでしょ?無意識に名前呼んじゃうくらい…好きなんでしょ?』
意気込んで言った割に、声が震えていて笑えた。私という人間は本当に…弱くて脆い。豆腐メンタル人間だから。
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