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『──…佑弥くんっ、梨麻さんは?私と大阪に帰ったら梨麻さんが』
「うっさいねん、リマリマって─…その名前聞くんしんどいから口に出すのやめーや、」
いやっ…あなたにだけは言われたくないっ!
「喧嘩の続きは日本帰ってからや。ポンコツやなくて俺のこと選んだからには…もう逃げんなや、莉久。日本帰るまでの間にせいぜい、俺を納得させられるような言い訳…考えるんやな」
まぁ…いい機会かもしれない。最後だって思えばなんでも出来る気がする。別れることになれば多分もう二度と会わない。本来私と佑弥くんの距離はそのくらい遠いんだ。
『………わかった。』
色々言ってしまったけど…佑弥くんに会えたことは普通に嬉しい。抱きしめられるなんてもう二度とないと思ってたから、いま─…私の手を強く握って税関に向かって歩いている佑弥くんの後ろ姿を見ているだけで…泣ける
ねぇ、まだ一緒に居られるの?
期待してもいい?
国境を越えてまで私に会いに来てくれたのは、別れを告げる為じゃなくて、迎えに来てくれたんだって─…そう思っても、いいのかな?
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