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アンドロイドが語る、俺が知らん莉久。聞いているだけで心臓がえぐり取られたみたいにズキズキと痛む。
俺じゃなく、この男に相談してること自体にまず腹が立つが─…なんにも、気付いてやれんかった自分に一番腹が立つ。
「─…小宮秘書を、迎えに行ってあげてください。明日帰国してからの彼女の仕事は僕が引き継ぎます。」
『有難いですけど、何で莉久の為にそこまでしてくれるんですか?悪いけど莉久は俺の、』
「─…テディベアに、ネックレスをつけてプレゼントする。って…貴方の考えたサプライズを妻にしてみたら…凄く喜んでもらえて。僕の中で貴方は恋愛の師という立ち位置にありますので─…まぁ、そのお礼だと思ってもらえれば」
っえ…なんなんコイツ、アホなん?
ほんま…莉久の職場の人間はなんでこんなアホしかおらんのやろな─…まぁ、もう辞めさせるからどーでもええねんけど。
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