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何度も来たことがあるのに─…緊張してしまって玄関から動けない私を見て呆れ顔の佑弥くん
「はよ入って?俺…お前と喧嘩すんの、割と楽しみにしてたんやで?」
グッと腕を引かれて強制的に上げられる。いつもなら廊下を真っ直ぐ抜けた先にあるリビングに直行する。なのに今日は─…
「俺が莉久に見せたかったんはコレ。誕生日プレゼント…って言うのは口実。ただのきっかけ作りみたいなモン。ほんまの理由は─…もっと別にある…って言うてもお前アホやから、ゼロから百まで言わな分からんやろな」
寝室─…7畳ほどの佑弥くんちの寝室には…今まで一人用のシングルベッドが置かれていて、、
泊まりに来た際─…寝坊の悪い彼の隣で寝ていた私はほぼ100%の確率で、このベットから落ちている
落ちているっというより、"落とされて"いる
もちろん悪気がある訳じゃないけど…佑弥くんはほんっとうに、寝相が悪い。寝る直前まで私を抱きしめて甘い時間を過ごしてくれていても、一旦眠りにつくとバシバシ手で叩いてきたり …急に蹴られたりすることがある
もちろん暴力的な意味は無い、ただ寝返りを打つのが派手だったり…手の位置を変える、、みたいなそんなつもりで手足を伸ばしてると思われる佑弥くん。
ただその勢いがいつも強すぎて、鈍臭い私はいつも避けることも受け止めることも出来ずに無様にもベットの下に転げ落ちる
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