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「いや俺…毎回、莉久が落ちた音で目ぇ覚めるやん?その度にめっちゃ悪いことしたなぁって思ってたねん。前に一回頭から落ちて鼻血出した時なんか…ガチで焦って救急車呼びかけたやん?もう、莉久のこと傷つけんの嫌やから…コレやったらお前を蹴り落とすこともないかなぁ…思て」
新品のシングルベッドが二つ並べられて…お部屋ギリギリくらいまで大きくなったベッドがそこにあった。
高さも以前のものより低いタイプになっているのを見て、万が一落ちたとしてもそこまでダメージが無さそうに思えた。
「っな?さすがに向こうまで運ばれへんやろ?せやからお前に見に来て欲しかってん。」
──…何のために?
なんでっ、こんなモノを私に贈ってくれるの?
「言い訳…するつもりはない。知ってた…自分がたまに可笑しいこと言うてしまうこと。分かってたねん、俺。治そうと思ってもなんか…無理やねんな…これが。自分ではそんなん言うてる意識全くないし、どうやって治したらええんか誰も教えてくれへんねん」
急に語り出した佑弥くん。その内容が何なのか…なんて聞かなくても分かる。おそらくあの─…爆弾発言"リマ呼び"について話してくれているのだろう
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