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帰りのHRの後イーディスに声をかけた。
「さっきは偉かったわ、クィン先生も格好良かったわよね」
彼女は何か言いたげに私の顔を見つめた。
「‥‥‥クィン先生は、人間じゃない」
ーー耳を疑った。
イーディスが喋ったのだ。
喜びと可笑しさが一気に込み上げ、私はその場にしゃがみ込んで大声で笑った。
「クィン先生だって人間なのよ。この間助けて貰ったでしょう? ああ見えてすごく愛情深くて‥‥‥」
「誰が人間じゃないって?」
背後に立つ本人の姿に二人同時に叫び声を上げた。床に尻餅をついた私を見て、イーディスは吹き出した。
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