緑色のおじちゃんは僕のヒーロー

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「おじちゃんどこに行くの?」 「磐越東線でいわき方面に向かう。途中にある町にあぶくま洞があるんだ。毎年ゴールデンウィークに鯉のぼりも泳ぐぞ」 おじちゃんがスマホを見せてくれた。 「何か思い出したか?」 「ううん。ごめんなさい」 「謝る必要はない。そのうち思い出す」 着た切り雀のつるつるてんの服に穴の開いた靴を履く僕と、緑色のエプロンを来たおじちゃん。すごく目立っていたけど、おじちゃんは一切気にする様子はなかった。 一刻も早くおじいちゃんとおばあちゃんに会わせようと必死だったんだんだと思う。 「先崎一生の頼みを聞いてくれ」 おじいちゃん誰かに電話をしていた。 「磐越東線も一時間に一本しか走ってないから、次の電車は30分後だ。腹減ったろ?そこに売店があるから好きなのを自分で買ってこい。値段は見るなよ、いいな」 「うん、分かった」 おじちゃんって本当に面白い。
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