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エピローグ 〜手紙〜
十年後の白石三葉(私)へ
お元気ですか。これは、私個人から貴方に送るものです。えへへ、かしこまった感じになってしまったけれど、文章書くの苦手だから許して!
そうそう、未来郵便って覚えてる? 未来の自分へ手紙を届けられるサービス。この手紙を書き終えたら、十年後の実家宛てに送るつもり。というか、この手紙を読んでいる=無事に手紙が届いた、ってことだよね。失礼。
十年後の私って何しているのかな。想像出来ない! 陰キャで、人見知りで、コミュニケーションが大の苦手な私が、仕事!? 無理無理無理(ごめんなさい)。
あー。でも、十年後も仲良し四人グループが継続していてほしい。それだけだよ。実は、皆でメッセージ記入した寄せ書き色紙にこれが書けなくって。この手紙は、これを伝えたかっただけ!! 理由は単純明快、三人の前だと恥ずかしいから!
と書いている内に、そろそろ手紙の限界が。あと数行。
最後に二つだけ。私達は今、未成年。大人の私へ、あのときの気持ちをどうか忘れないでね。四人で過ごした日々は、永久不滅。どうかそれを、想い出として心に刻んでいて。約束だよ。
そして、辛いことなんて乗り越えてゆけ! 四つ葉は、三つ葉のクローバーの成長が早い部分が、傷付いて出来たものなんだって。
それと同じ。三葉には、幸せと不幸が比例するんだよ。十年後の私に幸あれ!
十年前の三葉より
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