とある引きこもり女子の再出発

そうだ、死のう

私、新庄茉里(しんじょうまつり)二十六歳は引きこもりニートである。断っておくが、引きこもりデビューしてから、たった三年しか経ってない。社会人ならぬニート人のフレッシュウーマンだ。

まぁ、ニート歴が何年とか関係なく、人間のクズである事は認めよう。そう自虐するなって？

何をおっしゃいますか。親のお金で食べさせてもらいながら、家族と顔を合わせづらいからと、家事のひとつも手伝わない。これをクズと言わず何と言おうか！

あ……自分で言ってたら落ち込んだわ。

そもそも何故ニートの引きこもりになったのかと言えばパワハラ&セクハラ上司。それに加えて残業代も出さないくせに休日出勤を強制するブラック企業が原因なのだ。

加齢臭が漂ってそうなクソ上司に胸やお尻を触られ、機嫌が悪いと些細なミスでも怒鳴り散らされる。

親に相談したら、最低でも三年は我慢しろと話にならず、会社も会社で上司の事を相談しても、解決してくれない。それどころか、努力が足りないから怒られるのだと、理不尽な説教すらされた。努力？三ヶ月に一回くらいしか休み無いし、有給だって働き方改革で決まった五日分すら渋々認めるような、そんな会社で一年も耐えたのだから、ちょっとは私の頑張りを褒めて欲しいと思う。

そう言う理由(わけ)で、今に至る。