第3話 それは貶されているのと紙一重の誉め言葉なのでは

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第3話 それは貶されているのと紙一重の誉め言葉なのでは

 明くる日。  結婚式は日曜日だったので、当然今日は月曜日。  で、夏休みでも冬休みでも春休みでもない時期は、だいたい学校に行くことになっている。  ので、レイラさんも、とりあえず学校を休む理由がないので、いつも通り登校する。  というか、受験生のレイラさん、近くの私大に推薦狙いなので要らぬ欠席は控えたい。 (あーあ、貴子姉ちゃんは、もう出発したかなぁ? 新婚旅行行く前に、結婚式の疲れを癒すために、ホテルに泊まってエステとかマッサージとかするって言ってたもんなぁ……いいなぁ。その後ヨーロッパ一周20日間とか……豪勢だなぁ……いいなぁ、マッサージ……)  新婚旅行もうらやましいけど、マッサージがもっとうらやましいレイラさん。  昨日のことを思い出しながら、思わず首を回して肩のコリをほぐす。
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