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それから数日後…再びチームを再編成し部屋の前に来たミハエラたちはオルティアスが住んでいる家の呼び鈴を鳴らした。数秒後…ガチャっという音が響き…中からオルティアスが出てくる。
オルティアス「あの何ですか?貴方たち?」
ジャックス「旦那さまっ!!?大変申し訳御座いませんこの間は部下がとんだ失礼をしてしまった様で」
ジャックス「我々こういう者で御座います!?」
オルティアス「監査局??」
ジャックス「はいっ!!?御宅の家のメーターを調査したところ…少々有り得ない数値を示していたので…大変ご損をされてると思いまして…」
ジャックス「原因を調査しにやって参りました」ジャックスはそう言うと…何処で作ったのかわからない書類を見せてオルティアスを丸め込んでいく。その様子を車の中から見守るオルガは…ジッと窓の方を見詰めていた。数秒後…何かを確信したオルガはこう呟く。
オルガ「間違いねぇ!!?あの格子の付いた窓の奥…誰かが動いてやがる!!?」
ミハエラ「相変わらず目がいいね?」
オルガ「まぁな!?それよりジャックスたちに任せてて大丈夫なのかよ!!?」
ミハエラ「僕らが行くと警戒心を持たれるみたいだからね?」
ミハエラ「ここは彼らに任せるのが1番さ!!?それより見てご覧!!?彼の瞳孔が開いてる?」
ミハエラ「よっぽど知られたく無い何かがある証拠さ!!?」
ミハエラはそう呟くと…静かにそっと目を閉じた。そして…考えていた。先日行った時に居た人物が連れ去られた少女であるならば…何故我々から隠れるようにして…家のチェーンを閉めたのか?
ミハエラ・リル・プラントは心の何処かで確信していた…彼女の洗脳を紐解かない限りこの事件は解決できはしないのだと。そうこれは…単なる誘拐事件じゃない。少女は助けが来てもその助けを拒むほどオルティアスという男に依存してしまっているのだ。そしてその根本的な原因を解かない限り前に進めはしないのだと…痛感させられた事件でもあると後にアッシュ・ゴールド・ジュニアは語っている。
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END
黒い車の男が今回の事件に絡んでると考えたアッシュたちはその影に隠れたジャックの痕跡をたぐり始める。1つ2つと謎を解いていくたびに広がる疑問はアッシュたちを嘲笑う様にジャックの正体を見えづらくするのであった次週「幻影」「第11話へ続く」
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