俺らで紡ぐhappy day

1/1
前へ
/1ページ
次へ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 母『お母さん、結婚するの』 大『…っえ、?』 突然の報告。びっくりしたけど…嬉しかった。 大『おめでとう、笑』 母『ありがとう……笑それでね、兄弟になる 子達がいるの。いまから会いに行く?』 こんな俺に兄弟が出来る。 でも……… 大『俺のこと、受け入れてくれるかな、?』 俺の第2の性は…Ω。 Ωのお母さんが知らない男に 無理矢理作らされた子供。 2年前、中一の時に分かってから 周りからの目が変わった。 下に見られるようになった。 …でも、そんな俺でも お母さんは愛してくれた。 母『大丈夫。大吾は優しいもん、笑』 大『向こうのみんなは、?』 母『3人居て、全員αだって、』 大『…』 この世界での格差。 αは勉学、運動などすべてにおいて 優秀で一番地位が高い。 βはいわゆる一般人。 そしてΩは…男女共に赤ちゃんが 出来る体質。一番位が低い。 母『じゃあ、準備しよっか』 大『うんっ』 少しの不安と、少しの期待。 兄弟になるひとはどんな人なんだろう、 そんなことを考えていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 母『○○さん、来たよ』 父『ありがとう、ニコッ 大吾くんだよね、初めまして』 大『初めまして、ペコッ』 父『さ、入って』 大『…おじゃまします、』 中に入ると隅々まで丁寧に掃除された廊下。 こんな俺がここを歩いてええんやろうか、 そう思いながら進む。 ガチャ リビングに入ると、男の子が3人いた。 父『和也、恭平、流星。 新しいお母さんと大吾くん。』 母『初めまして』 大『初めまして…。』 流『初めまして流星です。 大吾さん、?第2の性って?』 大『…………Ω、です…』 流『うっわ、ごめん部屋戻って良い?』 父『流星、謝り』 流『お父さんさ、代々α家系の家に Ω入れる気なん?どうかしてるん、?』 やっぱり、だめだったみたい。 涙が溢れてきた。必死に我慢する。 大『…………ごめんなさい、』 流『ごめんやけどこの人と 兄弟になるのは反対やで』 恭『俺も、』 和『う~ん、だめって訳やないけど… 代々受け継がれてきたものやし…』 大『…………………Ωって、 そんな駄目なものなんですか、? 俺って存在しちゃいけないですか?』 和『そういうことやないですけど、』 大『そう言うことやろ!』 和『……っ、』 流『あんたさ、Ωのくせになに歯向かってんの 格差って知らんの?か~く~さ、』 大『…っ!ふざけんな!何なん格差って!』 母『ちょっと、大吾落ち着こう?』 大『落ち着けるわけないやろ!?』 流『うわ、短気、笑』 大『お前、いい加減にしろ!』 怒りでカッとなって…… 掴みかかってしまっていた。 気付いた時にはもう遅くて、 その子に平手打ちをしていた。 大『………っあ…、ごめ、なさ……っ』 恭『おい、お前何してんの』 大『…………っ、(涙)』 父『大吾くん、大丈夫?これは悪いこと 言って、挑発した流星が悪いで?』 母『ほんとにごめんなさい、普段は内気で おとなしい子なのに。』 父『大丈夫、流星が完全に悪いから。 差別なんかしちゃ駄目や、家系も 大事やけどその考え方は古いんよ』 流『はぁ?意味分からんし、とにかく俺は 絶対認めへんし口聞かへんからな!』 和『…っ、』 恭『視界に入ってこんといてな』 3人の男の子は部屋から出ていってしまった。 大『ごめんなさい……っ、ヒック,グスッ,』 父『あ~、泣かんでええよ』 母『一回泣き出すと止まらないから… ほら、泣き止もう?抱っこ?』 大『やぁやっ、』 母『CoCo壱行く?』 大『グスッ、行く…っ』 母『ごめん、一回外出るね。 大吾が落ち着いたら戻る』 父『うん、分かった』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大『…………(パクッ,パクッ)』 母『ちょっと、落ち着いた?』 大『…………(コクッ,)』 母『怒っちゃった?』 大『思わず、叩いちゃった』 母『今度からは我慢できる?』 大『うん…、』 母『大丈夫!大吾なら大丈夫』 大『ありがと、』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大『あ~っ…………』 用意された一人部屋のベッドに ダイブして今日の大反省会。 大『水飲みに行こ……』 ガチャ 和『っあ、、』 大『……………っ、!』 目があって、すぐにそらした。 そのまますれ違おうとしたら、 和『……俺は、反対やないで』 大『………なんですか、無視したくせに』 和『それは、ごめん』 母『大吾、?』 大『お母さん、いこ』 ………やっぱり無理。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加