序章

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序章

 たくさんの人の幸せの為に。  俺は戦い続ける。  そのためなら、どれだけの人間が死んだって良い。  この世でどれだけ自分が不幸になっても、自分が傷ついてもいい。  それは他人だって同じだ。  どれだけ不幸になて、傷ついてもいい。  だって、きっと、全てが終わった後は、みんな平等に幸せになれるはずだから。  あの世界が、俺達を幸せにしてくれるはずだから。  けれど、「そんな考えは狂っている」という人達が立ちはだかる。  俺達の考えを消そうとしてくる。 「それは危険なものだ」 「人間を人間でなくするものだ」  そういって。  どうしてそんな事を言うのだろう。  俺達は、彼等の言う事が分からなかった。
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