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『………つまらない後輩で、すみません』
おそらく、小宮秘書は小山内秘書に恋愛相談でもしてたんだろうな…生憎私は彼氏なんて居ないし、好きな人だって居ない。
恋愛の相談を持ちかけるような可愛らしいことは出来ない。面白みのない人間だ。
「いいえ、全然。僕もどちらかと言えば美堂秘書と同じタイプの人間なので。あなたの気持ちは痛いほど、よく分かります」
──分かる、とか簡単に言われたくない
だって小山内秘書、カッコイイし。モテただろうなって思う─…今まで、クソ真面目に生きてきた私とはおそらく違うだろう。
小中高と女子校に通い、男性との絡みなんてなく生きてきた私。オマケに女子大を出た私には恋愛という青春時代は存在しなかった。
もちろん大学ではバイト先などで男性と出会う機会はあったものの─…なぜか"彼氏持ち"だと勝手に思い込まれていることが多く、近寄り難い…などと言われることが多かった為、恋愛に発展するようなことは無かった。
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