仕える常務がクズだと知った日

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「あーあ、ダリぃー…予定潰れたし、最悪っ」 まさか、ウサギの仮面を被ったオオカミ男子だったとは… 見事に騙されたっ! 「残業代、稼いだし─…そろそろ帰るか、」 不器用で仕事が定時で終わらず、やむを得ずいつも残業していると思っていた常務 ─…残業代を稼ぐために…ワザとノロノロ仕事してたってこと? 死角になっているところで常務と誰かの電話を盗み聞きしてしまった私は、未だかつて味わったことのない怒りのような感情に支配される こんなクズのために、一人残って残業をしていた自分の愚かさに呆れる。"仕事熱心"なんて小山内秘書に言われたものの…仕える上司がとんでもないクズだと知ってしまった今─… ───…おのれっ、ポンコツ進藤、、 許さない、絶対にっ!この私が偽りの仮面を剥ぎ取ってやるっ!!
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