真夏の夜に

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事件勃発 うだる様な暑さが続くある夏の日曜日 俺は清涼と女を求めて一人でドライブに出かけた。 目指すは⭕️⭕️海水浴場だ あそこなら、多くの女がいるだろう。 はやる気持ちを抑えながら、海水浴場に急いだ。 多くの若者が、海を楽しんでいる 太陽は熱く、若者達の表情も熱気に溢れて青春を謳歌している。 それに比べて、私は一人。 俺は有名なナンパ師。 浜辺で腰を下ろしていると 女が腰を振りながら俺の前を通り過ぎて行く。 ……誘っているな… 俺の勘が働く。 「チョット、お嬢さん。」と呼び止め、俺は笑顔を見せる 女は振り向きながら俺を見つめる。その瞳は大きく、丸顔の健康そうな女性だ 日焼けしたチョコレート色の素肌を大胆に晒し、誘惑するポーズは、遊び慣れた女そのものだ。 「君は一人?」 と、軽く聞いた。 「一人じゃないわ。彼と一緒よ。 お兄さん、なんか私に用事でもあるの?」 と、返事が素っ気無い。 「彼氏がいるんじゃ、・・。じゃまたね。」 と、こちらも素っ気無く返した。 その後、めぼしい女は誰もいなかった。 釣りにきて、魚を一匹も釣れ無い気分で、愛車に乗った。 海水浴場の帰りの道は渋滞で全く進む気配が無い。 俺はイライラしながら、ラジオを聴いていた。 夕暮れはゆっくりと暗闇に変わって行く。 ふと、横を見ると、先程の女だ。水着のまま歩道を一人で歩いている。 ……確か彼氏と来たと、言っていたが…… 俺は、ゆっくりと車を傍に停め、 「君は、・・・。どうしたの? 何で一人で歩いてるの。 彼氏は?」 突然声をかけられた事に驚いているのか? 怪訝そうに虚な瞳で、こちらを見つめてくる。 その愛らしい瞳に、俺は引き込まれてそうになる。 「あ〜あ、さっきのお兄さんね。何なの?」 と、相変わらず素っ気無い。 「どうして一人なの?彼氏は。」と、もう一度聞いてみた。 「彼氏、・・・。そんな者消えたよ。どっかに行っちゃった」 ……どっかに行っちゃった?きっと喧嘩して一人で歩いているんだな。ここはチャンスだ。ここで物にしなければ、名前が廃る…… 「どこまで行くの?乗って行かないか?送っていくよ」 と、遠慮なく誘ってみる。 「良いけど、・・・・。お兄さん、私に近づくと火傷するよ!」 と、薄笑いしながら意味深に言う 「火傷ぐらいするのが丁度いいんだ。乗りなよ。」 「有難う。じゃ乗せてもらうわ。火傷で済んだら良いだけど」 と、何故か真顔で言った。 やっと渋滞が解けたのか、車はゆっくりと走る事が出来た。 だが、水着のままでいる彼女の豊満な乳房に、目を奪われてしまいそうになる。 「どこまで送るの?」と、目を前に向けて聞いてみた 「何処でも良いよ。何処でもいくよ」 ……やはりこの女は、遊び人だ。…… 「じゃ、先ずは食事にでも行こうか?」 そしてお決まりのコース。 俺は、彼女をラブホテルに誘う。 夜も更けてきた。寝るのには良い時間だ。 「先にお風呂に入るね」 と、甘えた声で言う彼女の瞳は、いつでも一緒に入って良いよ。 と、教えてくれている。 俺は遠慮なく、裸になった。 シャワーを浴びる彼女背中がセクシー過ぎる 琥珀色した身体の水滴が弾いている。 俺は思わず、彼女を後ろから抱きしめた。 ……熱い。何だこの熱さは?!…… 今まで女性の身体を抱いたがこの様な熱い身体は初めてだ。 熱さで身体が動かない。溶けていくみたいだ! 彼女はゆっくりと振り返り、俺の顔を見た 「だから言ったでしょう。私に近づくと火傷するって。 大丈夫よもうすぐ、蒸発するからね」 と、笑みを浮かべる彼女の顔を見ながら、俺の身体は熱を帯びていく そして意識があるまま、俺の身体は蒸発していった。 俺は一体何処にいるんだ? 俺は意識だけを残してホテルにいた。 どれくらいの時間が経過したのだろう? ホテルの中を一人彷徨う俺、何人かの刑事がホテルを捜索している。 俺の財布や服を調べているみたいだ。 「俺は此処にいるよ。俺の名前は葉山潤だ!」 と、叫んでいるのに無視された。 一体どうなっているんだ。
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