第3の事件か?

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もうあの女性とは会う事が出来ないのか?! と諦め掛けていた時、偶然に彼女と出会った。 それは奇跡と言っても良い事であろう。 急に降り出した雨の中、俺はタクシーを待っていた。 時刻は午後の8時である。 最近残業ばかりで嫌気がさしているのだが、そう簡単に会社を変わる事は出来ない。 家族も居ない俺だが、生活を維持する為には我慢が必要だ。 タクシー乗り場には何人かの列をなしていた。 その列の中に彼女が居た。 紛れもない、この前会った女性だ。 酒の強い女性だ。 俺は素早く彼女に接近し挨拶をしたが、彼女は俺を覚えていないのか、不審そうな目で見つめてくる。 「ああ、この前のお店で会った人ですね」 と、余所余所しい態度は、俺を腹立たせた。 ……この女、あれほど飲ませてやったのに、俺を覚えていないのか?!…… と、怒りの感情が湧いてくる。 だが、その感情を俺は押し殺し、この女を物にすると言う下心が芽生えた。 俺は強引に彼女の腕を取り、タクシーに乗り込む。 無理は承知で彼女をホテルに連れ込んだ。 女は嫌がる素振りは全く見せない。 ……遊んでいる女だな。その様な知的な顔をして、意外と淫らな女か!…… と、かってに俺は思い込んでいる ホテルの部屋に入ると、女は俺の顔を見て、罵るかの様に、 「私の好みでは無い男だわ。でもいいわ。少しお腹も空いたし、 我慢するわ😣」 と、平然と俺に向かって云う ……この女!許せん……と思い強引にベッドに押し倒す。 ……熱い、何だこの熱さわ。…… 女から離れようとしたが、離れられ無い。 「やっぱり、私の想っていた通りだわ。美味しく無いわ。 貴方、女性を粗末に扱っているでしょう。 自分よりも下に見ているでしょう。 女なんて、欲望の捌け口ぐらいに想っているでしょう! 許せ無いわ。そんな奴わ。此処で蒸発してしまいなさい」 ……何を言っているんだ、この女わ・・・・。熱い離してくれ!…… 俺の身体が蒸発するかの様に消えていくのが見える 「熱い、誰か・・・た・す・け・て・くれ〜」 俺の意識は、このホテルに彷徨っている。
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