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「私の話を聞いてから 言って欲しいの」
俯いていた芳美は 顔を上げ悲しそうな 表情で和哉を見た
「碧の弟か妹が居るの」 お腹を摩った
「三か月・・・」 目を上げ和也を見つめて来た
「御免なさい」 芳美が嗚咽を上げ
暫く泣き続け 涙を拭くと話を続けた
「母に色々相談していたの 貴方の事」
「女性が居る事も 半年前から 判っていたわ 」
「最初 私も別れても良いと思って居たの 本当よ 」
「母に家の事 全部話をしたの 夜の二人の事も」
「笑われて 叱られたわ・・・」
「何時も実家に帰って お嬢様していて 妻の役割して居ないって」
「碧の両親は 私と和哉だって言われた」
「私、今でも 和哉を愛してる」
「愛している・・・」
「私・・・御免なさい」
「和哉が傍に居て欲しい お願い傍に居て 」
「私、貴方の 妻で居たい 」
「これから 努力する家にも帰らないから 奥さんで居させて欲しい 」
芳美は嗚咽を上げ 泣き止むと寝室へと入って行った
残された和哉は 良美の言葉を・・・・
「二人目・・・ふたりめ・・碧の弟か妹・・・・」
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