芳美

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「課長 これを お願い致します」  高島は 受け取った 封筒を悲しそうに見つめ  済まなかったと一言呟き 机の横に置いた  退社時間に成り  飯田さん少し時間有る と八木が呼び留め 駅前の お店に入った 「お疲れ様 何時まで?」 「今月末で 出しました」 「和哉と 別れたんだ」 「・・・ご存じでした?・・」 「課のメンバー 気が付かなかった見たいだけど」 「私と和哉の仲だから」 「和哉の奥さん 私の友人なの 私も狙っていたんだけどね」 「和哉は 私と同期なの 私短大で 学卒で一緒だったのよ」 「貴方たちが 付き合い始めた時から 判っていた」  「飲みに連れてって 和哉に言ったの」 「どうするのって?」  「遊びだよ 紗那さん可哀そうって」 「あいつ 頭抱えてた でも紗那さんには本気だったよ」 「判ってあげて・・」 「馬鹿だよね 言ってやったわ 自分で決めなって」 「芳美が心配だったんだ 奥さんが 碧だって居るでしょう」 「不倫って 天秤秤よね 幸せは無いわ」 「判っていたでしょう しょうが無いか 男と女だもんね」 「何方かが 選ばれて 何方かは去って行く」  「何方も傷ついて そうよね」  「芳美は大丈夫 私、フォローするから」 「貴方 これからどうするの?」 「・・少し 家に居ます まだ・・・」  「そうよね 何か有ったら 相談して」  「大丈夫 新しい恋人 見付けなさい」 「・・・・・有難う御座います・・・・・」
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